妊婦に安定期なんてない、というお話し

どーも!イブミです。現在妊娠後期、9ヶ月目に入りました。

今日は「安定期(妊娠5ヶ月目〜7ヶ月目)」について振り返りたいと思います。

イブミ
「安定期」っていうけど、私、全然安定してなかったです。

安定期ってどういうイメージがありましたか?

「安定期には旅行!」「つわりが終わってなんでもできる!」

みたいなイメージがありますよね。私もそう思っていました。

 

安定期になったら暇になるだろうな〜

なんて・・・

ところがです。ぜんぜん安定しておらず

毎日泣きそうになりながら会社のPCを立ち上げていました。

ちなみに・・仕事と妊娠過程について

5ヶ月目 仕事つらい

6ヶ月目 仕事超つらい

7ヶ月目 仕事超超つらい

はい、ここから先も「超」が増えていくだけでした。

 

そもそも妊婦に「安定」なんてない説

妊娠してから9ヶ月にいたる現在まで

「安定」を感じることって少ないです。

つわりの時期やお腹が大きくなり始めて貧血になる初期に比べたら、

7ヶ月〜8ヶ月の妊娠中期は目に見えた症状が少ないかもしれない。

でもその分「目に見えない症状」に気をつけなければならない時期です。

しかも、その管理方法はほとんど自己責任。

自分で食事・運動・健康・無理をしない生活リズムなどを徹底する必要があります。

具体的には、以下のような要素が毎回の検診で検査されるようになります。

 

・妊娠糖尿病になっていないか

・妊娠高血圧になっていないか

・お腹の張りが過度じゃないか

・足のむくみがないか

・子宮頸管長が4センチほどあるか

・子宮の出入り口付近の細菌は正常か

・ダウン症検査は正常値か

・胎児の心拍/頭の向きは正常か

 

これだけ検査されていたら「1個ぐらいひっかかるかも・・」とか思っちゃいそうですが、

このどれにも引っ掛かったら入院ものです。心配事は絶えません。

一方男性はというと・・な〜んにも検査の必要がないんですよね。(遠い目)

こんなに色々検査しているってこと自体、知らない男性がほとんどです。

 

妊娠初期は「自分の体調」が気になり、妊娠中期は「胎児の体調」が心配になる

つわりや貧血を感じやすい妊娠初期は、まだ胎動が目に見えてありません。

そのため、比較的自分自身の体調に注意がいきます。

それが妊娠中期になってくると胎児がボンボンお腹を蹴ったり

ぐるぐる回転するようになり

「生き物が自分の中に入る感覚」がより強くなってきます。

 

すると、無理な姿勢をしたり

長時間立ち続けているとお腹がパンパンに張ってきて

胎動が感じられなくなったり

逆に胎動がめちゃくちゃ激しくなったりと

胎児からSOSが送られているような感覚になったりします。

 

胎動や張りについて、旦那さんに共有・共感を得るのが難しい安定期。

この「お腹の張り」のつらさ、なかなか人に伝わらないですよね。

お腹も妊娠後期ほど目に見えてでていないのもあり

妊娠7ヶ月8ヶ月は「安定期」という名称のため

旦那さんも家族も「もう安定期なら安心ね!」とついうっかり

元気な女性と同じ扱いをしてしまうことがあります。

でも、上述したように、自分自身は胎動や張りを感じ始めたタイミング。

妊娠初期ならスタスタ歩いていた道や階段でも息切れしたり

さまざま変化を感じるはずです。

 

今までならできた動作ができない。

旦那さん側からすると「そんなこともできないの?」と驚くような

こともできなくなってきたりします。

例えば高いところのものを伸びをして取ること

ちょっとした階段を登ること、買い物袋を持てない・・(持てるけど、持っちゃいけない)

なんかが代表的ですね。

 

妊娠初期にはあまり想定していなかった

切迫早産や帝王切開などの選択肢が「自分にも起こりうるということだ」と

リアルに感じられるようになるのもこの時期から。

 

「安定期」という言葉に惑わされず、

立ちっぱなしの無理な姿勢を続けるとどんなリスクがあるか

男性脳にも響きやすい具体的な数字を用いて説明して

気を遣ってもらいたいこと、NGな動作などを

具体的に相談する時間をとることをおすすめします。

 

安定期から入院を余儀なくされた知人の話しも掲載しておきます。

妊婦さんを脅すためのお話ではないので、苦手な方は読まないでくださいね。。

 

 

 

例えば、無理して立ち仕事・重いものを持ち続けストレスのある環境に

身を置き続けた結果、子宮の出口までの距離が短くなりすぎて

ある日突然職場で生理2日目のような出血。その日に早退して病院に向かったところ

重度の「切迫早産」と診断され、当日から帰宅できず。

7ヶ月から産むまでの間、2ヶ月間強制入院となったそうです。

 

入院後はトイレとシャワー以外「絶対安静」で、60日間自分のペースで

起き上がることも許されず、コロナのため家族と面会もできません。

さらに病状によってはシャワーすらも3日間ほど入れなかったり。。

これによるメンタルダメージは計り知れません。

私の知人は「社会と断絶された感じがして鬱っぽくなった」と言っていました。

 

こういうことは「万に一人」ということではなく、妊婦さんにとって

「身近に起こりうること」です。

その知人女性も、昔から運動神経抜群、海外出張もバリバリこなす超・健康な女性でした。

(どれだけ慎重に生活していても、体質の問題で起こることでもあります!)

 

旦那さんにとっても自分にとっても

「このくらい歩けるでしょ」

「これぐらい持てるでしょ」

「家にいるならご飯ぐらいつくれるでしょ」

「通勤がつらいったって1日往復1時間なら平気でしょ」

「会社の先輩妊婦もみんなギリギリまで元気に働いてたし大丈夫でしょ」

 

こういった認識がついついでがちですが(私も思ってました)

その小さな「いけるっしょ」の積み重ねが、2ヶ月間の絶対安静入院、注射・点滴の日々

+想定外の入院費

に繋がるということを夫婦で共通知にしておくことをおすすめします。

 

現代医療が発展しているとはいえ、妊娠は通常の状態より「死」を意識する機会が

近いことに変わりはありません。

 

とはいえ、ずーっと引きこもってないでマタタビとか散歩とかショッピングとか

楽しむことも大事ですけどね!!心配しすぎも良くないのは確かです。

 

この記事でもっとも伝えたかったことは

「安定期」という言葉のイメージに惑わされず、不安な気持ちがあればどんどんまわりに言語化して伝え、

料理や買い物、掃除などは身近な親族に頼りましょう。ということでした。

「安定期」なのに体調不良が続いている妊婦さんなんかに読んでもらえたら嬉しいです。

 

<追伸:妊婦同士でも適度な距離感が必要になる時期>

ここから先は超余談ですw

妊婦にとって、この時期同じ週数の妊婦とのコミュニケーションは癒しの一つ・・ですが、

同じ妊婦さんでも、やたらめったら「幸せ」「嬉しい」「楽しもう」「私は丈夫」「頑張ろう」しか言わない

「超・ポジティブ妊婦さん」を目にすることがあります。

そういうポジティブ妊婦さんは、全く悪気はないのですが

下手したら男性以上に、体調不良の妊婦さんの気持ちに寄り添えない可能性があります。

 

イブミ
ぶっちゃけ、「超元気」妊婦さんの元気話しはそんなに楽しくない

 

同性でも合う合わないの相性ってあるし、同じ妊婦でも共感できないことってあります。

個人的には「わからない」「不安」「私ダメかも・・・」という気持ちが強いネガティブ妊婦さんは

そういうすんごい明るい妊婦さんとは距離をおくことをおすすめします!笑

最新情報はtwitterへ