動悸・息切れって、おじいちゃんおばあちゃんだけじゃないんだ。妊婦もなるんだ・・お医者さんも教えてくれなかった息切れの正体。
真夜中に息切れで倒れかけた翌日、なんとか午後から出勤。
この記事は後編です。前編はこちら「つわりより辛かった・・妊娠初期の真夜中の事件簿」
この日は午前中に体調を持ち直したので、午後からおそるおそる出勤。
職場の人とも談笑できて、体調も大丈夫だと思っていました。
しかし。。
6名掛けの会議室での会議が始まった直後、
急に酸素が薄く感じ始めました。周囲の人たちはまだ楽しそうに談笑しているというのに私だけ無表情でひたすら深呼吸。
ついに真夜中の発作のような症状と似た状況になってきて頭がくらくら。
このままだと会議室で倒れ込んでしまうと思い、
「すみません・・・体調が悪いので少し席を外します」と席をたち、会議室を出ました。
その足で医務室に直行。少しだけ体を横にしてまたも天井を仰ぎます。
(この頃、息が苦しくて天を仰いでばっかり・・・)
「どうしちゃったんだろう、、私の体・・」
普段は会議を取り仕切ったりしているのに、
今や参加することもできない自分の症状に軽くパニック。
結局、中座した会議に戻ることはできず、上司に状況を伝え、
その足で昨晩電話した産科に向かいました。
正しい行動ではなかったかもしれません。本来はアポが必要だったかも。
でもどうしたらいいかわからなくて、産科に行くことしか思い浮かびませんでした。
産科で指先の酸素量を図ると「正常値」
産科で話しを聞いてもらったものの、健康状態は至って正常。
妊娠初期にどうしようものない息切れ感を感じることは
よくあることで、薬などは処方できないという診断。
気休めでもいいから何かだしてもらいたい・・・涙
そう思っていた矢先、助産師さんが助け舟を出してくれました。
当帰芍薬散という漢方薬を処方される
助産師さんが、「妊娠初期の不定愁訴に効く薬で、私自身妊娠中の不安なときはこのお薬を飲んでいたので、飲んでみますか?」と
優しく声をかけてくれた助産師さん。
女神に見えました。藁にもすがる思いで即答して処方してもらい、家路につきました。
真夜中の覚醒がとにかく怖い
夜中に起きた時に、急に息ができなくなるなんて怖いと思いませんか?
私は怖くて怖くて、病院からの帰り道でドラッグストアにより、気休めでもなんでもいいから・・と
登山者が買うような「酸素吸入器」を買いました。
その後使ってみたものの、これは本当に気休め程度でした涙。
気持ちが弱り切っていたので妊婦仲間にも相談。
すると一人「私もその症状2週間前にあった!」という同僚がいたのです!
彼女もめちゃくちゃ調べたらしく、たどり着いた結論は「妊娠貧血」
妊娠中は、たちくらみなどが起きる脳貧血とは全く別物の、血中の鉄分量が減ってしまう「妊娠貧血」が起きやすいのだそうです。
参考:山王クリニック「妊娠中におこりやすい病気」
それを言われてから思いだしたのですが、私は妊娠前から軽度の貧血もちだったのでずっとドラッグストアで安価に手に入る鉄分サプリを摂り続けていました。
しかし、つわりがひどくた12週目あたりから在庫を切らしていて、飲んでいなかった。
鉄分サプリを飲まなくなってからちょうど1ヶ月立った頃に、
息切れがひどくなったので、これは関連性があるかも!と思いました。
実際にやってみて効果があった妊娠初期の息切れ対策
- 当帰芍薬散をしばらく服用する
- 鉄分対策でプルーンとナッツ、蜂蜜を朝ヨーグルトと一緒に食べる
- 鉄分入りラブレを飲む
- 非ヘム鉄の鉄分サプリを飲む
- 平常心を取り戻すためにマタニティヨガのDVDを購入
「足りないもの」がわかったからには、徹底的に鉄分を摂取することにし、産科で「ヨガや深呼吸なんかが大事」というざっくりとしたアドバイスをもらったので、マタニティヨガにもトライすることにしました。
鉄分サプリについては、それまではドラッグストアで売っているディアナチュラの鉄分&葉酸を摂取していましたが、
ブログや口コミを参考にして産前から産後まで時期によって処方が
自動で切り替わる、定期購入のものに変えました。
これらの対策をしてから、体調はゆるやかに良くなっていきました。
「対策を打っている」「漢方薬を飲んでいる」というプラセボ効果的なものは
もちろんあったと思いますが、鉄分を意識的に摂るようになってから
あきらかに体調が安定してきました。
もう一つの救世主、不安感やストレスが軽くなるマタニティヨガDVD
真夜中に起きてしまって「やることもない」のに「眠れない」時の対策として
マタニティヨガのDVDを購入しました。
実際に買ったのは森脇じゅんさんのDVDです。マタニティヨガと調べると真っ先に出てきたのと、金額も一般的な書籍と同じだったので
「これで不安が消えるなら安いもの!!」と思って即買いしました。
結果、大正解でした。
プログラム事態も「瞑想」「リラックス」など、
苦しい思いをしている妊婦にそっと寄り添うようなメニューが多く
不安で眠れない時に、森脇さんの優しい声が脱力&睡眠導入してくれました。
唯一難点なのはアプリ版などがないので寝室で見れなかったこと。
携帯で見れると瞑想したまま眠れるのに←笑 リビングだと一度起き上がってベッドに移動しないといけないのが、ちょっともったいない感じがしました。
(森脇さんには深い感謝とともに、携帯アプリ版の作成を強く希望いたします。。)
結果的に、当帰芍薬散を処方されて飲み始めたその日から、
息切れは徐々に緩和され、2週間後には妊娠前までとはいかないものの、ふつうに出勤して仕事ができるほどに回復しました。
妊娠初期の息切れに悩む方へ
体験した身としては、本当に苦しいことがよくよくわかります。
息切れの怖さは見た目ではなかなかその苦しみが伝わらないこと。そしてたいした対策法もないこと。
隣に人がいようがいまいが、苦しいものは苦しいので孤独を感じます。ましてや真夜中の突然の息切れなんて、家族も寝ているし騒ぐわけにもいかないしで本当に辛いです。
暫定的な処置は「足を高い位置にあげて寝る」くらいしかありません。
どうか、家族とお医者さんにSOSを出して、考えられる対策を早めに実行しましょう。「耐えるのみ」と言われることが一番つらい。解決策がある!と思える方が救いがありますからね。
私の場合、コロナの恐怖が世の中を覆い始めた矢先でもあったので、ストレスも要因の一つだったと思います。
一人でも多くの妊婦さんが、息切れなく妊娠初期を過ごせると良いのですが、なってしまった妊婦さんに1秒でも早く平和が訪れますように、この記事を書き残しておきます。
はぁ、大変だったことを書くと思い出して肩が凝りますねぇ。
瞑想でもして頭を切り替えて、今日もゆるゆる過ごしましょう。